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#62 もう一冊の絵本

前回のブログに続いて一冊の絵本について書きたいと思います。

絵本の題名は「はせがわくんきらいや」

作者は長谷川集平さん。

一人の体の弱い少年に対して「はせがわくんきらいや」と言いながらも、関わり、寄り添っているもう一人の少年の目線を通して描かれている物語です。障害者と健常者の関わりと見る事も出来る絵本です。

 

当時、僕は小学二年生。先生が授業中に読み聞かせてくれたこの絵本が忘れることが出来なく、もう一度読んでみたいなと思いながら社会人になり、いろんな書店に行っては絵本コーナーを覗いて探したものでした。

やがて絶版になっている事を知り、もう手に取る事は叶わないのかと思っていたのでしたが、後に奥さんになる人の部屋に初めて遊びに行った時、彼女の本棚の中に「はせがわくんきらいや」の背表紙を見つけ、あらためて読み返す事が出来ました。

 

この絵本は昭和三十年に起きた、森永ヒ素ミルク中毒事件を題材として書かれた絵本です。

現在も食の安全に対する事件は度々起こっていますが、森永ヒ素ミルク中毒事件は母親が乳児の成長を願って与えたミルクにヒ素が入っていたという痛ましい事件でした。

 

この物語の何に惹かれたのは説明出来ないのですが、歳を重ねた現在もこの絵本は僕のかたわらに置かれています。

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