#61 木を植えた男 | 小樽の民泊清掃、障がい者の求人ならトマホークス

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#61 木を植えた男

『木を植えた男』という物語がある。

作家ジャン・ジオノによって書かれ、フレデリック・バックより描かれ、アニメーション化され、絵本になった。

荒野に木の種を蒔き続け、苗を植え続ける一人の男の物語だ。

長い時の流れの中で、戦争があり、人々の心の荒廃があり、そして再生、幸福が語られている。

 

二月の末に約一年間トマホークスで働いてくれた職員さんが、自らの新しいスタートを切る為に退職される事となり、最後の日の昼食後、みんなの前でお別れの挨拶をしてくれた。

挨拶の後、一人の利用者の男の子が退職される職員さんに手紙を書いてきたと言い、読み上げる事となった。

その手紙はみんなの前でたどたどしく読み進められた。手紙が終わりに近づく頃、男の子の背中は丸まっていった。最後まで読み終えた時、その丸まった背中をトントントンと叩く退職される職員さんの姿があった。

 

一人の男によって、荒野だった土地は豊かな森や山に生まれ変わり、やがてそこにも人々の営みが芽生える。後から来た人達はこの森や山を見渡し、ここは初めから豊かな土地なのだと思うに違いない、よもや、たった一人の男によって生まれ変わった土地だとは思わない。

 

二人はお互いに種を蒔いたよね、僕にも一粒の種が飛んできたよ。

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